ご飯は余ってしまいがちなため、残った分を冷凍する人も多いのではないでしょうか。一人暮らしでは、ご飯を多めに炊いて冷凍する人もいるでしょう。
ご飯の冷凍は便利ですが、間違った方法で冷凍・解凍すると味が落ちてしまうことがあります。しかし、正しい方法で冷凍・解凍すれば、炊きたてに近い美味しさになりますよ。
そこで今回は、「冷凍ご飯の正しい解凍方法」と「ご飯を美味しく冷凍するコツ」を解説します。ご飯を美味しく冷凍・解凍できる便利な家電の機能もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
ご飯の保存は冷蔵ではなく冷凍がおすすめ
余ったご飯の保存方法は、冷蔵ではなく冷凍がおすすめです。ご飯は冷めると水分が失われ、温め直してもパサパサした食感になってしまいます。
炊きたてのご飯を冷める前に冷凍保存することで、水分が抜けにくくなります。ご飯の美味しさを保つために水分をキープすることが、冷凍保存のポイントです。
ご飯を冷凍するメリット
ご飯を冷凍するメリットは以下の通りです。
- 解凍してすぐに食べることができる
- まとめて炊くことで電気代の節約になる
ご飯をまとめて炊いて冷凍すれば、解凍してすぐに食べることができます。炊飯の回数が減ることで、電気代の節約にもなり経済的ですよ。
冷凍ご飯の正しい解凍方法は?
冷凍ご飯の正しい解凍方法と、ご飯の味や食感を落としてしまうNGな解凍の仕方をお伝えします。正しく解凍すれば、冷凍ご飯も炊きたてに近い美味しさになるのでぜひ試してみてくださいね。
容器に移して電子レンジで加熱する
冷凍ご飯をラップで包んでいる場合は、ラップを取り耐熱容器に移してからレンジで加熱します。ラップのまま加熱すると、ラップの臭いがご飯に移ったり、破れたりする可能性があるため避けたほうが無難です。
一食分に対して電子レンジ600Wで3分前後を目安に加熱しましょう。電子レンジに「冷凍ご飯専用の温め機能」がある場合はぜひ活用してみてください。
1食ずつ小分けにして解凍する
冷凍ご飯をまとめて解凍すると、加熱時間が長くなったり加熱ムラができたりする可能性があります。加熱の際にも水分は飛んでしまうため、1食ずつ手早く解凍することがポイントです。
自然解凍・解凍機能の使用はNG
冷凍ご飯の自然解凍や、電子レンジの解凍機能を使用することはおすすめしません。
自然解凍は時間がかかるため、冷凍ご飯から水分が出て水っぽくなりがちです。また、加熱していないためご飯が固く、水分も抜けているのでパサパサした食感になります。解凍機能は冷凍した食材を元に戻す機能で加熱しないため、冷凍ご飯には使用しないようにしましょう。
電子レンジ以外の解凍方法
冷凍ご飯を蒸し器や鍋・フライパンを使って解凍する方法もあります。
電子レンジより解凍時間はかかっても、調理器具に水を張って加熱することで、冷凍ご飯をふっくら仕上げることができますよ。
ご飯を美味しく冷凍するコツと注意点
解凍したご飯を美味しく食べるためには、冷凍の仕方にコツがあります。あわせて、冷凍ご飯の注意点も押さえていきましょう。
炊きたてご飯の蒸気を逃がさない
ご飯は炊きたてに近い状態で冷凍することがポイントです。炊きたてご飯の蒸気を逃がさないように包んで冷凍することで、ご飯の水分を保つことができます。ご飯は冷めるほど水分がなくなり、味や食感が落ちる原因になるため注意しましょう。
冷凍庫に入れるタイミングは、ご飯の粗熱が取れてからがおすすめです。熱々のご飯を冷凍庫に入れると、庫内の温度が上がったり、他の冷凍食材を傷めたりする原因になるため避けましょう。
ラップで小分けにして冷凍する
ご飯をラップに包むときは、1食ずつ小分けにすることで冷凍時間の短縮になります。また、アルミホイルで包んだり、ステンレスや金属のトレーに乗せたりすることで、さらに急速冷凍できますよ。
加熱ムラを防ぐために、ご飯は平らに包むことがポイントです。空気をできるだけ抜くようにしながら、ピッタリ包みましょう。包むときはふっくら解凍するために、お米を固く握らないように気をつけてくださいね。
容器に入れるときはギリギリまで詰める
タッパーなどの容器に入れて冷凍するときは、ご飯を容器いっぱいになるまで詰めましょう。容器に空気を入れないようにすることがポイントです。空気が入ると、ご飯に霜がついて劣化の原因になるため注意しましょう。
冷凍ご飯の賞味期限に注意
ラップや容器で冷凍したご飯の賞味期限は、2週間~1ヶ月程度が目安です。
冷凍ご飯は、時間とともに味や質が落ちていきます。1ヶ月以内であっても、ご飯の色が黄色っぽかったり、酸っぱい臭いがしたりするようであれば食べないようにしましょう。
再冷凍はNG! せっかくのご飯がパサパサに
解凍したご飯の再冷凍は、パサパサになるためおすすめしません。ご飯は冷凍・解凍を繰り返すことで水分が抜け、味や食感が落ちていきます。
解凍したご飯が食べきれなかった場合は再冷凍せず、チャーハンなどにリメイクするのもおすすめです。
解凍・冷凍機能の付いた家電もおすすめ
冷凍したご飯を美味しく食べるために、解凍・冷凍機能の付いた家電を利用するのもおすすめです。ここでは、炊飯器と冷蔵庫のおすすめ機能をご紹介します。
炊飯器の冷凍ご飯メニュー機能
冷凍ご飯専用の機能が付いた炊飯器は、白米モードより時間をかけて吸水することでご飯のベタつきを抑えることができます。
冷凍用にお米に水分をたっぷり含んで炊飯するため、解凍した際もパサつかずふっくらしたご飯に仕上がるのです。機能を上手く活用することでご飯をまとめて冷凍することが多い一人暮らしの人でも、手軽に炊きたてのようなご飯を食べることができますよ。
冷蔵庫の素早い冷凍機能
素早い冷凍機能の付いた冷蔵庫を使うと、ご飯の水分や味を保って冷凍保存することができます。熱々のご飯を冷凍庫に入れても、自動で温度設定を切り替えることで急速冷凍が可能なのです。炊きたてご飯の品質を落とさず冷凍するため、解凍後も美味しいご飯を食べることができます。
解凍と冷凍を活用して美味しいご飯を食べよう!
ご飯を正しく解凍・冷凍するコツを押さえれば、冷凍ご飯をより美味しく食べることができます。ご飯が余りがちでも、冷凍ご飯を上手く活用すれば食事が手軽になり、節約にもつながりますよ。
一人暮らしなどで炊飯器や冷蔵庫の購入を考えている人は、上記でご紹介した専用機能の付いた家電を検討してみてもよいかもしれません。
また、手軽に家電の機能を試してみたいときには家電レンタルもおすすめです。購入や処分の手間を考える必要がないため、一度利用してみてはいかがでしょうか。
家電の購入なら家電レンタルサービスの活用もおすすめ
家電の購入で迷ったら、家電レンタルもおすすめです。定額料金で好きな家電を利用することができるため、レンタル期間によっては新品を購入するより費用がかからずに済みます。購入するときも事前にレンタルを利用すれば、気軽に機能を試すことができますよ。
自分のライフスタイルに合った家電を選ぶために、家電レンタルの利用も検討してみてはいかがでしょうか。