冬にエアコンを使う際、乾燥による喉や鼻、そして肌への影響が気になりませんか? こんな時には加湿器があればいいですね。
とはいうものの、加湿器の電気料金は気になるところです。
本記事では、加湿器の種類別に特徴などを紹介しながら、気になる電気代について節約方法や選ぶ際のポイントなどを解説します。加えておすすめの加湿器についても紹介していきますので、ぜひ購入する際の参考にしてください。
空気が乾燥する冬は加湿器でお部屋を快適に
寒い冬にはエアコンでお部屋を暖めて温度調整をしますが、どうしても乾燥が気になるものです。そんな時に加湿器があれば、空気中に水分を補給することでお部屋の環境がより快適になります。加湿器がもたらす水分は、人の肌や喉に潤いを与え、乾燥による様々なトラブルからカラダを守ってくれます。
特に近年はウイルスや菌に対して敏感になるなかで、乾燥に対しての意識は日増しに高まっています。湿度が下がることで、ウイルスが空気中に浮遊する時間が長くなるとされています。加えて人の鼻や喉など呼吸器系の粘膜も乾いてしまうので、加湿器がもたらす水分の役割は大きいといえるでしょう。
加湿方法の種類別に特徴と電気代を比較
加湿器の種類は、次に挙げる4つに大別されます。
- スチーム式
- 気化式
- 超音波式
- ハイブリッド式
この章ではそれぞれの特徴と気になる電気代を解説します。
電気代の目安としては、一般的な消費電力の製品を1日8時間使ったときの1ヶ月あたりの金額を算出しています。料金は時期やお住まいの地域によって変動するので参考としてお考えください。
スチーム式加湿器の特徴と電気代
スチーム式加湿器は、内部のヒーターで加熱・沸騰することにより水蒸気を発生させます。沸騰することで雑菌などが繁殖しにくい環境が整い、室内温度の上昇につながります。
一方、ヒーターで加熱・沸騰するために高い電力が消費されるのはデメリットと言えます。スチーム式加湿器では、一般的に250W〜270Wの消費電力が使われており、1ヶ月で2,200円から2,300円ほどの電気代がかかるでしょう。
気化式加湿器の特徴と電気代
気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風を送ることで、水蒸気を送り出す仕組みになっています。ヒーターで加熱する必要がないため、電気の消費量は少なめで済みますが、ファンを回すモーター音がやや気になる場合もあるでしょう。
電気代は駆動がモーターのため安く、およそ9W〜32Wほどの消費電力となります。電気代は1ヶ月で80円〜280円くらいが相場と考えてください。
超音波式加湿器の特徴と電気代
超音波の振動により水をミストに変えて加湿するタイプの超音波加湿器は、ファンを回すモーター音がないため静かに使えます。しかしミストの粒子は大きいので、水滴が壁や窓に付きやすく、そのまま乾燥した場合に白く濁ることがあります。
電気代に関しては比較的安く済むでしょう。一般的な電気代としては、消費電力22W〜30Wに対して1ヶ月190円〜260円くらいが相場といえます。
ハイブリッド式(加熱気化式)加湿器の特徴と電気代
加熱しながら気化させるハイブリッド式加湿器は、水を含ませたフィルターにヒーターで暖めた温風を送る構造になっています。
スピーディーに加湿できる反面、加熱を伴うため消費電力はやや多くなります。ハイブリッド式の電気代は、多少幅があるものの、一般的には15W〜100Wまでの消費電力に対して1ヶ月あたりで130円〜900円くらいといったところでしょう。
加湿器の電気代を節約するコツ
加湿器の電気代については、加湿器の種類や消費電力によって多少のばらつきはあるものの、無駄な部分をできるだけ排除しながら、節約を心がけたいものです。ここからは電気代を節約するコツについて解説します。
部屋の大きさに合った加湿器を選ぶ
エアコン同様に加湿器についても、部屋の大きさに応じたものを選ぶ必要があります。
例えば部屋の畳数よりも容量の小さい加湿器を選んだとしたら、必要以上にエネルギーを消費し、電力を余計に使ってしまうことになります。選ぶ際には部屋の広さよりも1ランク大きめの加湿器を選んで、パワーと消費電力のバランスを取ることがおすすめです。
エアコンの設定温度を下げる
エアコンと加湿器を併用していると、加湿によって体感温度の上昇が実感できるでしょう。そしてエアコンの設定温度を下げることで、バランスよく快適な室内温度を保つことができます。
フィルターや本体をこまめに掃除する
気化式加湿器やハイブリッド式加湿器のようにフィルターを使用するタイプの加湿器は、フィルターの目詰まりにより空気の循環が鈍くなるリスクがあります。予防として、こまめなフィルター掃除を心がけましょう。
睡眠中はタイマー設定を活用する
加湿器のほとんどの機種はタイマー設定が付いています。特に睡眠時は、つけっぱなしにしておくと電気代の無駄にもつながるので、眠りにつく時間を想定してタイマー設定を心がけましょう。
加湿器の選び方とポイント
いざ加湿器の購入を決めたら、できるだけ効率の良いものを選びたいですね。ここからは選ぶ際に参考になる2つのポイントについて解説します。
消費電力で選ぶ
加湿器を選ぶ際に注目したいのが消費電力です。これは電気料金に結びつく重要なファクターとなります。消費電力に優れた加湿タイプとしてのおすすめは、「気化式」か「超音波式」です。前者はデスク周りなどの比較的狭いスペースで、後者は小さなお子様の部屋など静音性を保つスペースでの活用がいいでしょう。
加湿能力で選ぶ
電気料金よりも加湿能力を重視する人に向けた加湿タイプとしては、「スチーム式」や「ハイブリッド式」がおすすめです。広い部屋や乾燥が特に気になる部屋で、室内温度も適度に上げたいという場合にはこちらのタイプを選ぶといいでしょう。
省エネでお財布に優しい加湿器のおすすめモデル
加湿器を選ぶ際に優先したいのが「省エネ」「お財布に優しい」といったキーワードではないでしょうか。ここでは、これらの特徴を備えたおすすめモデルを紹介します。
Panasonic(パナソニック)ヒーターレス気化式加湿機 FE-KXF15
このモデルは、水イオン(ナノイー)と電気料金が節約できるDCモーター搭載のヒーターレスタイプです。比較的広いスペースにぴったりで、リビングや店舗などにおすすめです。また気になる電気代(メーカー参照)は、1日8時間の運転で1ヶ月350円とされています。
SHARP(シャープ)プラズマクラスター加湿器 HV-R30
シャープ独自のプラズマクラスターイオン放出で、清潔加湿が実現できます。イオンカートリッジは簡単に分解ができるので手入れがラクで、エコ運転も実現できるモデルです。
タイプごとの電気代や特徴を理解して正しく加湿器を選ぼう
加湿器の種類にはスチーム・気化式・超音波・ハイブリッドといった4つのタイプがあることを本記事では解説してきました。タイプごとに電気代や消費電力に違いがあり、省エネ性を重視するのか、加湿能力を優先させるのかなど、使用する際の目的によって加湿器の選択肢は広がるでしょう。
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