赤ちゃんが最初に自力での移動手段として覚えるのが、ハイハイなどです。ハイハイを始めると家中をあちこちに行き、体を使いながら新しい世界を楽しみます。ハイハイとは、いつごろ始まるのでしょうか?
子育てが初めてという方は、その時期や、赤ちゃんがハイハイするかなど心配でしょう。今回はハイハイを始める頃の赤ちゃんについて練習方法、注意点を含め、便利なベビーゲートやベビーサークルをご紹介します。
ハイハイとは? どんな種類にわかれる?
ハイハイとは赤ちゃんが手足を床に踏ん張り、腰を持ち上げて移動する動作です。
その第一歩は、寝返りで移動する「寝返りハイハイ」と呼びます。お腹を床につけて、うつぶせで手足の全体で動くのは「ずりばい」です。おすわりで、お尻をずりながら足で移動をするのを「お尻歩き」といいます。さらに四つ這いで、肘や膝を床につけずに移動するのは「高ばい」です。
赤ちゃんがハイハイをする目安は、生後5ヶ月から1歳頃まで
厚生労働省の調査によれば、最も早い子では生後5ヶ月くらいからハイハイが見られ、6~7ヶ月頃には22.6%がハイハイ可能になります。そして生後9~10ヶ月頃には、赤ちゃんの約90%がハイハイできるようになっているとされています。
個人差も大きいですが、おおむねハイハイ開始のタイミングは生後半年~1歳頃が目安と見ておけばよいでしょう。
ハイハイ前後の成長過程(寝返り~おすわり~ずりばい~ハイハイ~つかまり立ち)
寝返りは生後4~7ヶ月頃
生後すぐは仰向けですが、この頃に横向けになろうとして腰をひねり出します。首や背中の筋肉を意識して使いだすでしょう。寝返りハイハイも、この頃に始めます。
おすわりは生後6~10ヶ月頃
骨盤周りに筋肉がつき始めると、徐々に腰を立てて座る体勢をします。最初は手を床につきますが、慣れるとそのうちに離すでしょう。
ずりばいは生後6~10ヶ月頃
うつぶせで手足の全部を使い、モゴモゴと思い胴体を引きずります。手足や腰の筋肉をより使い、発達させるのです。
ハイハイは生後8~10ヶ月頃
お尻を持ち上げて、四つ這いをし始めます。手足で腰の重さを支えられるようになるため、肘や膝を上げてする高ばいも、同時期かこの後に始めるでしょう。
つかまり立ちは生後8ヶ月~1歳頃
手をイスなどに伸ばして立ち上がろうとします。下半身をより使いだし、歩き出すあんよの一歩手間です。
身体の発達へのハイハイのメリット
赤ちゃんはハイハイで、手や足に力を入れて胴体を動かすため股関節を発達させます。筋力がついていき、脳も刺激を受けて発達して、性格に積極性が現れるでしょう。
赤ちゃんがハイハイをしない場合もある
赤ちゃんの中には、実はハイハイをしないまま成長する子もいます。しかしハイハイせずに伝い歩きを始める子もいて、特に心配はありません。一緒に赤ちゃんと遊び、できるだけスペースのある場所で運動をさせましょう。
ハイハイをしないシャフリングベビーとは
座ったままの状態で、足で床をこぐ動作をする赤ちゃんのことです。うつぶせやずりばいを経過せずに座る動作をするので、ママパパは心配するかもしれません。
しかしシャフリングベビーの75%は、2歳までには歩き始めるのです。あんよまでには、さまざまな過程を経過する赤ちゃんがいて、問題のないケースがほとんどと言われていますが、気になれば医師に相談をしてください。
ハイハイの練習方法や環境づくりのポイント
ハイハイの練習をしてほしい場合は、ママやパパが赤ちゃんのサポートをしてあげることもできます。下記にその方法を4つ紹介するので、参考にしてください。
おもちゃを赤ちゃんの前に置く
赤ちゃんの前の30cmくらいから注意を引くような距離におもちゃを置き、その方向に興味をもたせます。好奇心をくすぐるように掛け声を出したり、おもちゃを鳴らしたりして、コミュニケーションをおこなうといいでしょう。
手で赤ちゃんの足の裏を押してみる
赤ちゃんが自力で足を蹴りだす力を、大人が手のひらで支えてあげて足全体や腰の筋肉を感じさせます。刺激を与えることで、その部位や背中も動くようになります。
ママパパがお手本を見せてみる
赤ちゃんにハイハイを模倣して見せてあげましょう。少しオーバーにおこなっても大丈夫です。赤ちゃんは大人の真似をするので効果があるといえます。
赤ちゃんの腰を持ち上げてみる
うつぶせの赤ちゃんの腰を持ち上げてみます。自主的に動こうとする赤ちゃんを、少し後押してあげましょう。赤ちゃんの手は、床について踏ん張れる状態にします。胸の下にお気に入りのタオルなどを置けば背中を反らせられて、よりハイハイをしやすいはずです。
赤ちゃんがハイハイを始めたら注意! 事故防止の安全対策をしよう
赤ちゃんがハイハイを始めたら、床や周囲の物や環境に気をつけましょう。赤ちゃんはハイハイをするときに、周囲の物を見て触っては口に入れようとします。電気コンセントやティッシュ、薬やたばこなどの誤飲する物は危険なので片づけておきましょう。
自宅の床を水・重曹・酢などできれいに拭き掃除して、体についても安全なようにしておいてください。身体の保護の役割で、フロアーにマットを敷くのもいいでしょう。部屋の家具は見通しのために間隔をあけ、鋭利な角が当たらないようにクッションでカバーします。さらに、ベビーゲートやベビーサークルがあれば便利です。
ベビーゲートやベビーサークルのメリット
赤ちゃんが自由に動き出せば、ママパパは少しのトイレに行く時間も心配です。お湯を張ったお風呂、窓や玄関などの転落しそうな場所や段差、火を扱うキッチンに入られるなどが気がかりでしょう。ベビーゲートやベビーサークルを使えば、赤ちゃんも安全に過ごすことができます。
ベビーゲートとベビーサークルの違い
「ベビーゲート」とは、赤ちゃんをその場所で行き止まりにできるベビー用品です。タイプは置くだけや、壁に取りつける物があります。
「ベビーサークル」は一定のエリアをぐるっと囲うような形になり、その中で保育をできます。折り畳み式の一体型や、組み立てて好きに使えるのもあります。
ベビーゲートとベビーサークルの人気おすすめ
ベビーゲートとベビーサークルにもさまざまなタイプがあります。人気おすすめ製品を紹介しますので参考にしてみてください。
【ベビーゲート】日本育児|おくだけとおせんぼ おくトビラ
折り畳み式で収納に便利、入り口に置くだけで設置が完了します。サイドパネルにより形をコの字やL字に変えられます。サイズは幅122cm、高さ70cm、奥行60cmで、扉を90°以上で開閉をキープ可能。片手でロックが簡単にできます。
セーフティープレートが付き、パネルの中央がメッシュで、向こう側が透けて見えて安心です。
【ベビーサークル】タンスのゲン|幅163cm 木製べビーサークル
パインウッド製のパネルの8枚セットで工具不要、L字型・正方形・長方形に組み立てられます。
一枚が幅77.5cm、奥行2cmで、高さは56cm。大人にとって容易に乗り越えられて移動の邪魔になりません。材質は、滑り止めつきで揺らしても丈夫にできています。
【ベビーサークル】KATOJI(カトージ)|ベビーサークル 2ドア コロコロランドⅡ
軽いプラスチック製で持ち運びやすく、工具が不要。正方形・L字型・丸形にアレンジ可能です。上下2箇所のジョイントを接続するだけで簡単に組み立てられます。
パネルはかわいいおもちゃつき1枚、ドアパネル2枚を含む、幅72cm、奥行3.6cm、高さ61.5cmの全8枚。底面に滑り止めがあり安全です。
ハイハイの時期は個人差あり! 赤ちゃんの成長を優しくサポートしてみよう
赤ちゃんの発育はハイハイに限らず、よその子とつい比べてしまい気になったり悩んだりすることもあるでしょう。しかし赤ちゃんの発達のペースはさまざまで、個性があります。多少ゆっくりでもそのうち追いついていくものなので、心配しすぎる必要はありません。
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