ホテルの広告戦略を解説！ 話題のGoogleホテル広告も紹介

ホテル経営に欠かせないものの一つ、広告。ホテルにとって広告は大事な集客手段です。お客様にホテルのことを知ってもらい、利用したいと思ってもらうためには広告は欠かせません。近年はWeb広告を含めさまざまな広告手段があり、網羅するのも難しいのが実情です。この記事ではホテルの広告戦略について解説します。

主な広告媒体

ホテル業態で使われる主な広告媒体について解説します。ひとくちに広告といっても自社製のポスター1枚から、広告代理店に依頼する大規模なテレビ広告まで、内容、規模、費用ともにさまざまです。

現在、ホテルの広告として一般的に活用されているのは「屋外広告」「Web広告」「新聞広告／折り込み広告」「SNS広告」などの種類があります。

屋外広告

屋外広告は認知度を高めるために重要です。最近はデジタルサイネージ広告なども登場しています。デジタルサイネージ広告とは、さまざまな情報コンテンツを表示するディスプレイに掲載する広告のことです。駅や電車内、店頭、建物の外壁などさまざまな場所にデジタルサイネージが設置され、必ずと言っていいほど広告が配信されています。デジタルサイネージ広告は、動的コンテンツを掲出できることから、従来からあるポスターなどの静止画よりもインパクトがあり、ターゲットの目に入りやすいメリットがあります。

また、テレビCMなどの不特定多数に向けたマス広告と比べて、デジタルサイネージ広告は設置場所によってターゲティングを行うことができるため、ターゲット層に適したメッセージ配信ができるのも特徴です。ビジネス街に設置されている場合はビジネスマン向けの広告、若者向けのスポットに設置されている場合はファッショナブルな広告など、設置場所に合った広告を配信することで、効果を最大化することができます。

新聞・折り込み広告（印刷広告）

折り込み広告などの印刷広告も昔ながらの施策ではありますが、一定の効果が見込めます。配布エリアや配布日を指定できることや、高齢者層へのリーチ率が高いことは折り込み広告のメリットといえるでしょう。一方、新聞自体の購読率が下がっているため、限定されたターゲット層にしかリーチできないのは大きなデメリットです。また、印刷広告はWeb広告と比べ差し替えができないのも不便な点の一つ。そのため、写真や文章一つひとつに細心の注意を払う必要があります。

Web広告

最近活用が広がっているのがWeb広告です。リスティング広告やディスプレイ広告・SNS広告などさまざまな種類があります。特に多く活用されているのが「リスティング広告（検索連動型広告）」です。ユーザーが検索したキーワードに関連する広告を検索結果画面のトップなどに表示する広告です。

現在ではほとんどの年代層がインターネットを活用しているため、リスティング広告をはじめとするWeb広告は効果的かつ、コストパフォーマンスに優れた広告形態といえます。日常的にSNSを利用するユーザーをターゲットとするなら、SNS広告も非常にメリットの大きな広告形態といえるでしょう。

最近話題のGoogleホテル広告

宿泊業界で話題になっている「Googleホテル広告」もWeb広告の一種です。Googleホテル広告は、Google が宿泊事業者向けに提供する広告サービス。検索と連動することでGoogle検索結果やGoogleマップに自社サイトの空き部屋状況・価格などを表示することができます。

宿泊先を探しているユーザーが「東京　ホテル」など「地名＋ホテル」検索を行うと、検索結果に関連する宿泊施設が一覧で表示されます。ユーザーが、チェックイン日や利用人数などを変更すると、条件を満たす宿泊施設が表示されるシステムです。

宿泊施設がGoogleホテル広告に登録することで、ユーザーは検索結果やGoogleマップ上でホテルの価格・空き状況を一覧で確認できるようになります。地図情報や登録されている地域とも連動するので、ホテルのターゲット層により近づくことができるでしょう。

Googleホテル広告は無料枠と有料枠がある

Googleホテル広告の登録自体は無料で行うことが可能です。まずは無料枠で始めてみるのもよいでしょう。以前までは広告費を支払わなければ掲載できませんでしたが、2021年3月から無料枠でも利用できるようになりました。もちろん、有料の掲載枠のほうが優先的に上位表示されるなどの違いはありますが、無料枠でも有料枠とほぼ同じ情報を表示できるのは大きなメリットです。

広告宣伝費を抑えるコツ

ホテルが広告宣伝費を抑えながら効果的に宣伝を行うにはどうすればよいのでしょうか。広告宣伝費（販売促進費）は、自社の商品・サービスの売上を上げるために必要不可欠なコストです。しかし、売上が目標通りにあがっていないような状況では、広告宣伝に多くの予算を割くことはできません。広告宣伝や販売促進は、ただお金をかければ効果が出る、というものではありません。

ベストな集客のやり方は、ホテル・旅館によってまったく異なります。他社に遅れまいと旅行代理店や予約サイト（OTA）に手数料や広告費を払うだけでなく、自社にとって最適な集客方法は何か知ることが大切です。

効果測定・検証をしっかりと行う

広告は効果測定をしっかりと行い、効果のないものは適時中止することが重要です。広告の効果測定を行うためには、通常の集客と区別するための仕組みを作らなければいけません。オフライン広告の場合は広告専用プランや通常の予約窓口とは別の専用窓口を設けることで、広告の純粋な効果を見極めることができます。Web広告の場合は「コンバージョントラッキング」などを設定することで、集客経路を特定することが可能です。

広告以外の集客方法を確保する

広告以外の低コストな集客方法を確保することも重要です。有料広告以外の集客方法としてはSNSを使ったPRや自社サイトへの集客・検索結果改善（SEO対策）などの手法が挙げられます。SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させ、アクセスを集める手法のことです。企業ホームページにSEO対策を施すことで効率的に集客力をアップできます。

SEO対策は、追加費用をかけずに自分の努力だけで、集客力を強化できる極めて珍しいプロモーション手段です。低コストで企業のPR力やブランド力を高めたいのであれば、SEO対策に取り組むのもおすすめです。

ホテルへの集客なら漫画コーナー設置もおすすめ

ホテルへの集客なら漫画コーナーの設置もおすすめの施策です。チェックアウトの待ち時間やちょっとした空き時間に、エンタメを楽しみたいと考える方は多いもの。なかでも漫画は幅広い世代に需要があり、海外からのお客様からも高い人気を誇ります。

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