オイルヒーターやコーヒーメーカーなどで知られるデロンギと、掃除機やヘアドライヤーなどで有名なダイソン。機能性に加えて高いデザイン性が評価され、いずれも愛好家が多いメーカーです。
今回はそんなデロンギとダイソンの人気アイテムである、空気清浄機能付きファン(1台で扇風機・ファンヒーター・空気清浄機の3つの機能を併せ持った空調家電)を両社の特徴や違いを比較しながら紹介します。
(※本記事の内容は執筆時点のものです)
イタリアの家電メーカー「デロンギ」
デロンギといえば、エスプレッソマシンなど最近ではキッチン家電のイメージが強いですが、もともとはオイルヒーターが有名なイタリアのメーカーです。
イタリアらしい洗練されたデザインが特徴で、クオリティと共にデザイン性の高さも重視するユーザーから支持されています。デロンギ社は暖房器具に関して強い信念があり「空気がきれいな暖房」をセールスポイントにしています。
デロンギの空気清浄機能付きファン「HFX85W14C」の特徴
デロンギの空気清浄機能付きファンは、扇風機・ファンヒーター・空気清浄機の3つの機能を併せ持ったアイテム。
形状はスタイリッシュなタワー型で、一般的な扇風機や空気清浄機の外見とは一線を画しています。オールシーズン部屋に置いてあっても、インテリアの邪魔をしないおしゃれなデザインが特徴です。
デロンギの空気清浄機能付きファンには「HFX85W14C」と「CFX85WC」の2機種がラインナップされおり、よりスペックが高いのが「HFX85W14C」。冷風・温風・空気清浄の3つの機能が搭載されています。
対する「CFX85WC」は、冷風・空気清浄だけのモデル。温風機能がない分、価格も多少抑えめです。
冷風
一般的な扇風機は、身体に直接強い風が断続的に当たるため長時間の使用はだるさを引き起こし、身体に悪影響があるとも言われてきました。しかしデロンギの空気清浄機能付きファンは、独自の3Dコンフォート・エアテクノロジーで、包み込むようなやわらかな風を発生させるのが特徴です。
このやわらかな風によって身体が部分的に冷えすぎてしまうのを防ぎ、長時間の使用でもだるさや疲れを感じさせません。風の強さは10段階で調整でき、リモコンによって左右の首振りや上下の角度調整も可能です。
温風
デロンギの空気清浄機能付きファンHFX85W14Cは、冬場も大活躍です。最大1400WのPTCセラミックヒーターにより、やわらかな温風を部屋にムラなく送って広い範囲を均等に温めます。
温度設定の幅が広く、最低10℃から最大28℃まで調整可能。また風量を6段階に細かく設定できる点も魅力です。
エコ運転モードにすれば、温度と電力レベルが自動で設定され消費電力も抑えられます。本体内部にある熱源は万が一転倒した際に自動停止する機能を備えているため、ペットや小さなお子様がいるご家庭でも安心です。
空気清浄
デロンギの空気清浄機能付きファンは、本体上部に位置する吸気口部分に空気清浄機用のフィルターが搭載されています。
フィルターの働きによって空気の花粉やアレルゲン、カビ、PM2.5といった有害物質を99%除去。クリーンな風を送り出します。
空気清浄機能の適用床面積は、約10畳で30分、約29畳で60分が目安です。短時間で広範囲がカバーされるため、広いリビングダイニングなどでもすぐに効果を発揮します。
交換式のフィルターは約9ヶ月(1日8時間使用した場合)使用でき、衛生的に使えます。
シンガポールの家電メーカー「ダイソン」
ダイソンはシンガポールを本拠地とする電気機器メーカー。世界に先駆けてサイクロン式掃除機を開発し、製造した会社としても有名です。
掃除機のほか、メーカーを代表する機能的でスタイリッシュなデザインの空調機器や、ドライヤーなども絶大な人気を博しています。
ダイソンの空気清浄機能付き扇風機「Dyson Purifier Hot Cool」の特徴
ダイソンの空気清浄機能付き扇風機「Dyson Purifier Hot Cool」は、冷暖房のどちらにも使える空調家電です。
デザインは従来の扇風機や暖房器具とは異なり、おしゃれで省スペースな点も魅力です。本体には風を送る羽根がなく、回転する部品は内蔵されているため子どもがうっかり指を挟んでしまうといったトラブルを避けられて安心。お手入れも簡単です。
冷暖房どちらにも対応可能という高い機能性と、優れたデザイン性、安心の設計がDyson Purifier Hot Coolの唯一無二のオリジナリティと言えるでしょう。
冷風
ダイソンの空気清浄機能付き扇風機は、夏場には扇風機として使用できます。
風量は最大で毎秒290L。広い範囲まで一気に風が行き渡るのが特徴です。350°もの公範囲をカバーする首振り機能を持ち、効率よく室内の空気を循環させます。
温風
ダイソンの空気清浄機能付き扇風機は、冬場にはファンヒーターとして使用できます。
スリムでエコなPTCセラミックプレートの働きによって、本体の表面が熱くなりすぎるのを防止します。もし転倒させてしまうことがあっても、すぐに自動停止機能が働き電源が切れるのも便利なポイント。
その他、自動温度制御機能がついており、この機能によって自動的に室温を検知。設定温度になると温風が止まる仕組みです。自動温度制御機能によって消費エネルギーが約20%カットでき、省エネにつながります。
空気清浄
ダイソンの空気清浄機能付き扇風機は、特に扇風機機能や(冷風)ファンヒーター機能(温風)を必要としない場合には、空気清浄機単体の用途でも使えます。
ディフューズドモードを選択すれば、本体後方へ風を送りながら空気をきれいにしてくれます。
空気清浄機機能としても優れており、性能の高いグラスHEPAフィルターと活性炭フィルターによってPM0.1の微粒子にまで働きかけ、99.95%の除菌ができるとされます。ハウスダスト、花粉に加え、PM2.5などの有害物質も取り除くことが可能です。
おすすめはどっち? 製品スペックを一覧で比較
製品名 | デロンギ 空気清浄機能付きファン | Dyson Purifier Hot + Cool 空気清浄ファンヒーター |
型番 | HFX85W14C | HP07 |
首ふり運転 | ○ | ○ |
リモコン | ○ | ○ |
ON/OFFタイマー | ○ | ○ |
消費電力(W) | 涼風 最大35W 温風 最大1400W |
涼風 最小6W/最大40W 温風 1400W |
風量調節 | 涼風 1(弱)~10(強) 温風 1(弱)~6(強) |
10段階 |
運転音(dB) | 涼風 19.5(風量1)~49(風量10) 温風 34.5(風量1)~38.8(風量6) |
涼風:23.8~48.6 温風:30.4~40.8 |
空気清浄能力 | 10畳(30分) 29畳(60分) | 9畳(30分) 25畳(60分) |
本体外寸(mm) | 270×270×850 | 764 ×248 ×248 |
本体重量(kg) | 7.2 | 5.69 |
今回解説してきた、デロンギとダイソンの空気清浄機能付きファンのスペックを比較してみました。
いずれもほぼ同レベルの機能が付いていますが、省エネの観点で消費電力を比較すると、ややデロンギが勝っています。空気清浄能力もデロンギの方がやや高い、という結果になりました。
外寸と本体重量では、よりコンパクトで軽量のダイソンに軍配が上がります。ぜひ本文を参考に、最適な空気清浄機能付きファンを見つけてみてください。
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