小さい子どもを車に乗せてお出かけするときに使うチャイルドシート。退院のときに車で移動する場合は、出産前から準備が必要となります。しかし種類や機能が多すぎてどれを選べばいいかわかりませんし、できれば生まれてくる赤ちゃんの体格に合ったものを準備したいですよね。
今回はチャイルドシートの種類やそれぞれの違いを紹介します。おすすめの機能や成長にあわせてチャイルドシートをお得に切り替えるレンタルについてもお伝えします。
チャイルドシートは全部で6種類! 成長や使い方で買い換えが必要
チャイルドシートといっても種類はさまざまで、乳児用・幼児用・学童用以外に兼用できるものなど、大きく6タイプに分かれています。ここではそれぞれの特徴や適用年齢などを詳しく紹介します。
ベビーシート│乳児用(新生児~1歳頃)
<対象体型>
体重:~13kg
身長:~70cm
赤ちゃんの背骨の形に合わせて寝かせるように設計された、新生児期に特化したチャイルドシートです。多くのモデルはベビーシートだけではなく、ベビーキャリーとして軽量かつ持ち手が付いています。車の走行中に寝てしまった赤ちゃんをベビーシートごと移動できるので、降車時に赤ちゃんを抱っこして起こしてしまうリスクを軽減できます。またベビーカーと連結して使えるトラベルシステム機能がついたものもあります。
1台で何役もの機能をこなす優れものですが、使用期間が短いので成長にあわせて買い替えが必要となります。
ベビー・チャイルド兼用シート│乳児・幼児兼用(新生児~4歳頃)
<対象体型>
体重:~18kg
身長:~100cm
新生児から4歳頃までの乳児と幼児で兼用できるチャイルドシートです。子どもの成長につれてシートの角度やインナーパッドを調整して使用します。主に座席固定式と回転式の2種類に分かれているので、使い方に合わせて選ぶといいでしょう。
回転式
新生児~1歳頃の赤ちゃんは、背面で衝撃を分散させるための進行方向とは反対の後ろ向きチャイルドシートを使用します。そのため車への乗せ降ろしが大変ですが、回転式チャイルドシートは本体を360°回すことができるので乗り降りが固定式に比べてスムーズです。
座席固定式
従来からあるチャイルドシートで、回転式より軽くてコンパクトなことがメリットです。また価格もお手頃でほとんどの車に対応しているので、費用を抑えたい方やレンタカーを使う場合におすすめです。
チャイルドシート│幼児用(1歳~4歳頃)
<対象体型>
体重:~18kg
身長:~100cm
ベビーシートを使っていた場合は、幼児期になったらチャイルドシートに切り替えが必要です。この期間になるとチャイルドシートの着用を嫌がる子どもが多いかもしれませんが、首や腰が安定しても、身体全体をしっかりと固定しないと危険なので必ず着用してください。チャイルドシートは他のものに比べて、軽くて持ち運びしやすい上に、価格も安いものが多いです。
チャイルド・ジュニア兼用シート│幼児・学童兼用(1歳~12歳頃)
<対象体型>
体重:~36kg
身長:70cm~
幼児期から使うことができ、部品を取り外すことでジュニアシートとしても使うことができるチャイルドシートです。またモデルによっては背もたれを外してブースターとして使うこともできます。長い期間を1台で使用できるので複数台を買い替えるより経済的です。
ジュニアシート│学童用(4歳~12歳頃)
<対象体型>
体重:~36kg
身長:100cm~
チャイルドシートの着用義務は6歳未満の子どもが対象ですが、車のシートベルトは身長140cm以上の人間を対象に設計されているため、それに満たない場合はジュニアシートを着用することで大切な家族の安全を確保できます。背もたれのあるジュニアシートのほかに、座面のみのブースターシートもあります。
ジュニアシート:背もたれあり
背もたれが付いているジュニアシートは、背もたれのないブースターシートに比べて値段がやや高く設定されていますが、部品の付け外しにより子どもの体格にあわせて調整することが可能です。
ブースターシート:背もたれなし
ブースターシートは背もたれがなく、座高のみを調整するシートです。身体が大きくなっても窮屈に感じず、また持ち運びも便利です。ただしブースターシートで調整できる高さは20cm程度なので、車のシートベルトが適正な位置で装着できるかをしっかり確認して選ぶようにしましょう。
ベビー・チャイルド・ジュニア兼用シート│乳児・幼児・学童兼用(新生児~12歳頃)
<対象体型>
体重:~36kg
新生児から12歳頃まで長く使えるチャイルドシートです。チャイルド・ジュニア兼用シートと同じように、子どもの成長とともに部品を取り外すことでベビーシートからチャイルドシートへ、チャイルドシートからジュニアシートに切り替えることができます。買い換えにかかるコスト削減が最大の魅力ですが、その分長く使用するのでお手入れやメンテナンスが欠かせません。
チャイルドシートはどう使い分ける? 買い替え時期とおすすめの組み合わせ
使う時期も異なり、また兼用できるものなど、さまざまな種類があるチャイルドシート。どう使うのがいいのでしょうか。これまで紹介した内容をもう一度確認してみましょう。
<購入・買い換え時期>
■乳児から
ベビーシート
ベビー・チャイルド兼用シート
ベビー・チャイルド・ジュニア兼用シート
■幼児から
チャイルドシート
チャイルド・ジュニア兼用シート
■学童から
ジュニアシート
組み合わせ
- ベビーシート + チャイルド・ジュニア兼用シート
- ベビー・チャイルド兼用シート + ジュニアシート
- ベビー・チャイルド・ジュニア兼用シート
- ベビーシート + チャイルドシート + ジュニアシート
本来であれば子どもの成長にあわせて、それぞれの時期で買い替える組み合わせ4が理想ですが、購入にかかる費用や処分の手間を考えると現実的ではありません。かといってベビー・チャイルド・ジュニア兼用シートを使うと、こまめなメンテナンスが必要となり、手入れを怠ると途中で新しく買い直すことになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが兼用タイプを組み合わせる方法です。組み合わせ1と組み合わせ2では同じように思えますが、組み合わせ2で使うベビー・チャイルド兼用シートは成長して身体の大きくなった子どもには窮屈に感じることがあります。しかしジュニアシートにはまだ体格が合わないので場合によってはチャイルドシートの買い換え数が多くなってしまいます。そのため組み合わせ1の切り替えが、もっともお得で子どもにとってもベストな選択と考えられます。
チャイルドシートは決して安いものではないので、最初に選ぶ際に買い替え時期も含めて判断するのがおすすめです。
チャイルドシートの取り付け・装着方法
チャイルドシートの装着方法は主に2タイプで、シートベルト固定式とISOFIX固定式があります。対応する車も選ぶ基準のひとつですが、使いやすさや安全性でもそれぞれ特徴が異なるのでしっかりと確認しておきましょう。
シートベルト固定式
車に備わっている3点式シートベルトで固定する方法で、ほとんどの車で装着することができます。ただし座席にしっかりと固定するのが難しい場合もあり、後述するISOFIX固定式に比べて取り付けの誤りも多くなっています。赤ちゃんの安全を確保するために取扱説明書に記載されている正しい方法で固定するようにしましょう。
ISOFIX固定式
シートベルトを使わず簡単に取り付けできるのがISOFIX固定式チャイルドシートです。専用の金具を使って固定しますが、2012年7月以降に販売された車には標準装備されているので、現在では多くの車に対応できるようになっています。
チャイルドシートのコネクターを固定金具にはめ込むだけで簡単に取り外しでき、シートベルト固定式のように緩んでしまう恐れや誤って外れてしまう心配も減ります。
購入前に知っておきたい、チャイルドシートのおすすめ機能
チャイルドシートを選ぶときは、これまで紹介した種類以外にも、使いやすさや快適さを高める機能も重要なポイントです。ここではあると便利な機能をいくつか紹介します。
サンシェード
日よけ(サンシェード)が、強い日差しから赤ちゃんを守ります。それ以外に車についているエアコンの風が直接あたるのも防ぐこともできます。
ヘッドレストの高さ調整
ヘッドレストは事故が起こった時に、首にかかる衝撃を分散させて赤ちゃんの頭を守る部分です。眠っている赤ちゃんの首にかかる負担も和らげる機能もあるので、成長に合わせて高さを調整できると便利です。
リクライニング
幼児用チャイルドシートや学童用ジュニアシートにはリクライニング機能がついたモデルがあります。リクライニングの方法はシート本体が傾くものと、車の座席と一緒に傾くものの2タイプです。快適さや調整できる条件などを確認して選ぶようにしましょう。
チャイルドシートの買い換えならお得に使えるレンタルがおすすめ
年齢や身長、体重ごとに適したチャイルドシートについて紹介しました。大切な家族を守るためには、成長に合わせて切り替えることが重要です。ここで紹介したチャイルドシートの種類や便利機能を理解し、大切な我が子にぴったりのものを準備しましょう。
しかしチャイルドシートは買い換えにかかるコストのほかにも、使わないときの保管スペースや不要になった時の処分に困りますよね。そんなときはAQレントのベビー用品レンタルサービスを活用すれば、買い換えにかかるコストや管理の手間を減らすことができて非常に便利です。