子育てしながら家事をするのに便利なアイテム、おんぶ用抱っこ紐。赤ちゃんを背負いながら料理や掃除をすることができるので大変便利です。今回はおんぶ紐のメリットや種類、選び方のポイントを解説します。人気おすすめのおんぶ用抱っこ紐も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
おんぶ紐を使うメリット
おんぶ紐を利用すれば両手がフリーになり、赤ちゃんを背負ったままで買い物や家事ができるのでとても便利です。また、赤ちゃんをあやしながら洗濯や料理などもでき、効率的に家事をこなせるようになります。
さらに、おんぶ紐を利用することで、赤ちゃんが大人と同じ目線を体験できるのも大きなメリットです。
おんぶ紐を使う時期はいつから?
おんぶ紐の使用開始時期は、赤ちゃんの首がすわった生後4ヶ月頃からというのが一般的です。
まだ首がすわっていない早すぎる時期からおんぶ紐を使用すると、赤ちゃんの首に大きな負担がかかり、不慮の事故にもつながる危険があります。おんぶ紐はとても役に立つ育児アイテムですが、使いはじめるタイミングを焦りすぎないよう注意しましょう。
おんぶ紐の種類は? 特徴と使い方を比較
おんぶ紐の種類には「おんぶ専用タイプ」と「おんぶ・抱っこ兼用タイプ」があり、使用方法も異なっています。自分の使用目的に合った抱っこ紐を選ぶために、それぞれの特性などを十分に理解しておくといいでしょう。
ここからは、それぞれの特徴やどのようなシーンで役に立つかなどを解説していきます。
調整不要で使いやすいおんぶ専用タイプ
最近では、抱っこバリエーションの機能が豊富な多機能型が主に販売されていますので、おんぶ専用タイプはあまり見かけなくなりました。しかし、おんぶするのに優れた性能を発揮し、価格も安く、おんぶではとても使いやすいアイテムとして重宝されています。
抱っこ紐としても使える兼用タイプ
おんぶも抱っこもできる兼用タイプの抱っこ紐は、現在多くのママ・パパが利用している多機能な抱っこ紐です。兼用タイプは、おんぶ以外にもいろいろな抱っこができる設計で作られています。したがって、新生児期より長いスパンで使用できるのが大きな特徴です。
子供の成長やシーンに応じて抱っこスタイルを変更でき、耐久性に優れているのも特徴的です。しかし多機能な抱っこ紐ですので、専用タイプのおんぶ紐よりも価格が高くなってしまいます。
昔ながらのさらしタイプもおすすめ
昔ながらのさらしタイプもフィット感の評判がよく、人気があります。さらしタイプは赤ちゃんの身体に帯を巻いて、その帯を前で結ぶ簡単な使い方なので、普通のおんぶ紐よりも楽と感じる方が多いようです。
おんぶ紐の選び方
おんぶ紐は、家事をしながら赤ちゃんをあやすことができる便利な育児アイテムですが、選ぶ際にはどのような点に注意すればいいのでしょうか。ここからは、おんぶ紐の選び方について解説をしていきます。
素材・通気性を確認
おんぶ紐を利用して長時間赤ちゃんをおんぶすると、体温などで熱がこもってしまいます。通気性のいいメッシュ素材などで作られたものを選べば蒸れの予防になります。
また、おんぶ紐には赤ちゃんのよだれや汗が付きやすいので、洗濯しやすい素材を選ぶようにしましょう。梅雨で洗濯物が乾きにくい時期でも、速乾性のあるものを選べば比較的乾きやすくなっておすすめです。
対象年齢・耐荷重量を確認
メーカーの公式サイトや取扱説明書には、使用対象年齢上限と耐荷重が明記されていますので、正しい範囲内で使用しましょう。一般的なおんぶ紐の使用期間は、生後3,4ヶ月~3歳くらいまでです。
耐荷重に関しては15~20kgまでと幅が広いので、長期間おんぶ紐を使用したい方はメーカーが記載している耐荷重を十分に確認しましょう。なお、高い荷重に耐えられるものは、しっかりとした設計で作られている分だけ重くなるため注意が必要です。
おんぶ紐の機能を確認
近年販売されているおんぶ紐には、さまざまな機能が備わっています。使用頻度が高いものですから、おんぶ紐の機能もチェックしておきましょう。
身体の負担を軽減するパッドやクッション
安全性にこだわりたい方は、赤ちゃんの身体の負担を軽減するパッドやクッションがついたおんぶ紐がおすすめです。赤ちゃんの首が反ったり、身体が圧迫されたりすることを防止できるので、眠ったときや首がすわって間もない時期にも安心して使用できます。
簡単に装着できるワンタッチタイプ
一人でも簡単に装着できるワンタッチタイプのおんぶ紐であれば、ワンオペ育児の際にも負担を軽減できます。装着方法が複雑で、毎回誰かにサポートしてもらわないと着脱できないおんぶ紐は、不便なことが多いものです。家の中だけでなく、外出先でも活躍してくれるワンタッチタイプのおんぶ紐を選ぶと良いでしょう。
折りたたんで収納できる軽量・コンパクトタイプ
使用頻度の多いおんぶ紐を少しでも楽に使用していくためにも、製品の重量や折りたたんだときのサイズも確認しておきましょう。軽量タイプのものであれば、おんぶ紐自体の重さが少ないため、使用時の身体への負担を軽減できます。コンパクトタイプのものは、未使用時に折りたたんでバックにしまえるため、持ち運ぶ機会が多い方にもおすすめです。
洗濯・お手入れできると衛生的で安心
おんぶ紐は使用しているうちに、赤ちゃんの汗やよだれが付くので、自宅で簡単に洗濯・お手入れができるものだと衛生的で安心です。また、乾きやすい素材・造りのものであれば、洗い替えのおんぶ紐を購入する必要もありません。自宅で簡単に洗濯ができ、速乾性に優れたおんぶ紐を選ぶようにしましょう。
安全性を確認
おんぶ紐を選ぶ際に忘れてはいけないのが製品の安全性です。安全性を高めるための機能は、メーカーや製品によって異なりますが、赤ちゃんが眠ったときに首をサポートするクッションや、落下事故を防止するためのボード・カバーなどが採用されているおんぶ紐を選ぶようにしましょう。
デザインを確認
使用頻度の多いおんぶ紐ですから、デザインにもこだわりたいところです。近年では、さまざまな色や柄の商品が販売されています。普段来ている洋服との合わせやすさや、ママ・パパのどちらが着用しても違和感のないデザインのおんぶ紐を選びましょう。
人気ブランド・メーカーの特徴もチェック
おんぶ紐は各ブランド・メーカーにより、デザインや機能なども大きく異なります。自分に合った製品をしっかり選ぶようにしてください。
ここからは、おすすめな人気ブランド・メーカーの特徴について解説をしていきます。
サンアンドビーチ(sun&beach)
サンアンドビーチはコンパクトで可愛いデザインで作られており、日本人の体型向けの抱っこ紐・おんぶ紐として人気があります。ママと赤ちゃんに心地いいシリーズとして人気があるのが、販売サイトのランキングにも登場しているOM-1です。
OM-1シリーズは、赤ちゃんの首のぐらつきなどが気になってしまう方でも、専用のヘッドサポートが販売されており安心して利用できます。また、片付けの際にはコンパクトに収納できて便利です。
ボバ(Boba)
快適な抱っこを子供たちに提供するために生まれた抱っこ紐・おんぶ紐がボバです。ボバの製品は、赤ちゃんの快適さと安全性を重視して作られています。
使いやすさが評判のボバキャリア4GS、赤ちゃんのサイズに合わせて高さと幅が調整可能なボバエックス、軽量素材で作られたボバエアーなどの種類があり、全てのベビーキャリアのモデルがおんぶに対応しています。
エルゴベビー(Ergobaby)
赤ちゃんを身に付けて一緒にいる「ベビーウェアリング」という考え方で開発された抱っこ紐・おんぶ紐が、エルゴベビーです。エルゴベビーの商品は抱っこ紐とおんぶ紐の兼用タイプであることが特徴です。
エルゴベビーの商品は、しっかりとした腰ベルトやパッドを採用しているので、赤ちゃんの重量を適度に分散でき、身体への負担が軽減されます。アメリカ・ヨーロッパの安全基準をクリアしていて、安全性や機能性に優れたエルゴベビーのおんぶ紐は世界中で愛用されています。
ベビービョルン(Baby Bjorn)
ベビービョルンは、人間工学に基づいて開発された高品質なおんぶ紐です。長期間使用しても安全性を保てる丈夫さや、抱っこ状態からスライドさせるだけでおんぶ紐にチェンジできる機能性が特徴です。身体への負担を軽くしたい方には、肩・腰部分に分厚いクッションが入ったHARMONYシリーズをおすすめします。
スウェーデン発のおんぶ紐ですが、日本人の体形にもフィットしやすく、スタイリッシュなデザインで多くのママ・パパに支持されています。
バディバディ(BuddyBuddy)
紐を結んで使うような、昔ながらのシンプルなおんぶ紐がバディバディです。バディバディは日本製のおんぶ紐で、日本国内では最も長い歴史を持っています。昔ながらのなじみのある構造ではあるものの、肩パッドや赤ちゃんを優しく・快適に包み込むメッシュ構造など最新の技術も採用しています。
また、使用時に胸が強調されにくいなど、使用者目線のデザインになっていることも特徴です。
おんぶができる抱っこ紐の人気おすすめ
BabyBjorn(ベビービョルン) | ベビーキャリア HARMONY
ベビーキャリア HARMONYは、ベビービョルンの最上級モデルで、新生児から3歳頃まで長く使えるおんぶ紐です。対面抱っこ(ハイポジション)・対面抱っこ(ローポジション)・前向き抱っこ・おんぶの4通りの使用方法があります。
スライドバックルを採用しており片手で簡単に着脱可能。厚いパッドが入ったショルダーベルト・バックサポートで肩と腰の快適性を保ちます。
ERGOBABY(エルゴベビー) | オムニ ブリーズ
オムニ ブリーズは、柔らかい肌触りと優れた通気性を持ったエルゴベビー最上級モデルです。新生児から4歳頃まで使用可能で、対面抱き・前向き抱き・腰抱き・おんぶの4通りの使用方法があります。赤ちゃんが触っても外れないダブルロックや、掛け違わずに留められる背中バックルなど、安全性に優れた造りになっています。
また、お散歩中も安心な反射テープラインや小物が入るポーチなど、細かい機能が盛り込まれていることも特徴です。
Aprica(アップリカ) | コアラ ウルトラメッシュ EX
コアラ ウルトラメッシュ EXは、新生児から3歳頃まで4wayで使用できるベルトタイプの商品です。おんぶ紐を着用してから赤ちゃんを入れる「ペタル構造」を採用しているので、手早くおんぶ・抱っこすることができます。
専門家指導のもと開発されたWトライアングル設計で、肩や腰への負担を軽減。自然な体勢でおんぶ・抱っこができるので、新生児期にも安心して使えるおんぶ紐です。
Combi(コンビ)|ジョイン EL-E
ジョインEL-Eは、4ヶ月頃から3歳頃まで使用できるコンビの最新モデルです。専用インファレントシート(別売)を装着すれば1ヶ月から使用できます。使用者の肩ラクと赤ちゃんの快適を実現したおんぶ紐で、お出かけや家事も思いのまま。落下事故を防ぐためのホールドベルトやホールドカバーが採用されており、安全性が高いことも特徴です。
おんぶ用抱っこ紐の付け方
おんぶ紐の基本的な使用方法を確認しておきましょう。まず、おんぶ紐を広げて背当て部分に赤ちゃんを乗せます。次に紐の下に自分が入るように肘・背を通して赤ちゃんを背中側にスライドさせてください。締め紐を握ったまま体を少し前に倒して赤ちゃんの顔が自分の肩より少し高い位置になるよう調整します。
位置が決まったら締め紐を両肩にかけ胸の前で交差させ、両端のリングに固定すれば完成です。近年では、簡単におんぶできる商品が多数販売されていますが、いざ使おうとすると手間取ってしまうことがあります。また、正しく使用しないと赤ちゃんの体が締め付けられたり、落下したりする可能性があるため、必ず説明書に目を通してから使用してください。
おんぶ紐はママ・パパ両方が使えるものを選ぼう
赤ちゃんと生活する上で、おんぶ紐は非常に便利なアイテムです。購入する際は生活シーンやパパが使うこともイメージして、機能やデザインを選ぶようにするといいでしょう。
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