赤ちゃんが生まれて1ヶ月経った頃に行うお宮参りは、赤ちゃんと一緒に行う初めての大きな行事です。赤ちゃんが生まれたことを神社で神様に報告し、健やかな成長を祈願します。このとき、神社でご祈祷をお願いする場合には「初穂料(はつほりょう)」と呼ばれるお金が必要です。
ただし、初穂料を準備するときにはいくつかマナーがあります。本記事では、初穂料とは何か、初穂料の相場、熨斗袋の書き方や使い方などについて解説していきます。
お宮参りのお金、初穂料の意味や玉串料との違いとは
お宮参りでご祈祷を受ける際には、初穂料と呼ばれるお金が必要になります。「初穂」とは本来、その年に初めて収穫されたお米のことを指します。しかし現在では「神様にお供えするもの」としての意味合いが強く、お供えするお金のことを「初穂料」と呼ぶようになりました。
初穂料と似ている言葉に「玉串料」があります。玉串は榊の枝に紙垂をつけたもののことで、神事のときに神職や参列者が神社へ奉納します。現在では、玉串の代わりにお金を奉納するようになっています。
玉串料は葬祭でも使われることから、お宮参りのお金としては「初穂料」を用いるのが一般的です。
お宮参りでの初穂料の金額相場・渡す人・タイミング
お宮参りの初穂料が神社に明記されていない場合、いくら用意したらいいのか悩むところでしょう。ここからは一般的な初穂料の相場と、初穂料を支払う人やタイミングについて解説します。
初穂料の目安
神社によっては祈祷料が明記されている場合があるので、事前に確認しましょう。
特に金額が定められていない場合、初穂料の目安は5,000円~10,000円程度です。赤ちゃんと両親でご祈祷を受ける場合には5,000円。祖父母も揃ってご祈祷を受ける場合や、お守りやお札がいただける場合には10,000円を目安に納めると良いでしょう。
初穂料を支払う人
昔は父方の祖父母が初穂料を支払うのが一般的でしたが、現在では明確な決まりはなく、両親が支払うことも増えています。
両家の祖父母が半分ずつ負担するケースや、両家の一方が初穂料を払い、もう一方が食事代を負担するケースもあるようです。もしも祖父母から費用負担の申し出があった場合には、素直に甘えてしまっても良いでしょう。
初穂料を渡すタイミング
お宮参り当日に初穂料を渡すタイミングは、社務所で祈祷の受付をするときが一般的です。ただし神社によっては、初穂料を渡すタイミングが異なる場合があるので心配なら事前に確認しておきましょう。
お宮参りで使用する熨斗袋(のし袋)・封筒の選び方
お宮参りの初穂料は、熨斗袋や封筒に入れて渡すのが一般的なマナーです。ここでは、熨斗袋や封筒の選び方を解説します。
紅白の蝶結びの水引き
初穂料は白封筒に入れてもいいですが、熨斗袋を用意しておけば間違いありません。お宮参りの際には、紅白で蝶結びの水引きがついているものを選びます。
注意点は、間違えても「結び切り」の熨斗袋を選ばないことです。結び切りは繰り返しあってはならないことを祝うためのもので、結婚式などに使います。お宮参りは何度でもお祝いしたい行事なので、何度でも結び直しのできる蝶結びの水引きを選びましょう。
お宮参りの初穂料を包む熨斗袋(のし袋)・封筒の書き方
初穂料を包む熨斗袋や封筒の書き方には決まりがあります。文字はボールペンやサインペンは使わず、毛筆や筆ペンで書きましょう。ここでは、封筒の書き方についての正しいマナーを紹介します。
熨斗袋(のし袋)の表書きの書き方
熨斗袋の表書きの上段には「御初穂料」と書きます。そして下段には「赤ちゃんの名前」をフルネームで書くのが一般的です。神主が名前を読み間違うことがないように、ふりがなをふっておきましょう。
中袋の書き方
市販されている熨斗袋のほとんどには、白い中袋がついています。この中袋の表面には、中に入れた金額を記入します。このとき<壱、弐・参>といった漢数字を用いて「金 壱萬円」のように書きます。裏面には、住所と赤ちゃんの名前を記入してください。
封筒の書き方
白封筒に初穂料を入れる場合にも、毛筆や筆ペンで書くのがマナーです。熨斗袋と同じように、表面の上部中央に「御初穂料」と書き、その真下に赤ちゃんの名前をフルネームで書きます。封筒の裏面には、左下に包んだ金額と住所を記入しましょう。
初穂料のお金の向きと入れ方・包み方
お金の向きや包み方にもルールがあるので注意が必要です。お札は、肖像画が描かれている面を表にして揃えます。そして、肖像画が封筒の上部に来るように中袋に入れます。熨斗袋に包むときは、上の折りに下の折りが重なるようにしましょう。
初穂料のお金は新札にするのがマナー?
初穂料は、必ずしも新札を包まなくても大丈夫です。しかし、シワが目立つお札や汚れているお札は好ましくありません。できるだけ綺麗なお札を用意して包むようにしてください。
当日に慌てないよう、渡し方やいつ渡すのかを確認しておこう
本記事では、お宮参りで初穂料を包む際のマナーについて解説してきました。
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を神様に報告し、健やかな成長をお祈りする大切な行事です。初めて経験する人にとっては、神社でご祈祷していただく際に支払う初穂料について分からないことも多く、不安に感じることもあるでしょう。
初穂料や熨斗袋などお金のマナーをあらかじめ知っておくと、事前準備もスムーズです。きちんと準備をしてから臨み、素敵な思い出を作ってくださいね。
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