寒い冬には欠かせない暖房器具ですが、費用が心配で購入に迷う人もいるのではないでしょうか。一人暮らしでは電気代節約のため、暖房器具があっても使用を控えてしまいがちです。
暖房器具は電気だけでなく灯油やガスなど、選ぶものによってコスパや使いやすさに違いがあります。また、暖房を使用する際はちょっとした工夫で光熱費を抑えることもできます。
そこで今回は、コスパの良い暖房器具の選び方や光熱費の節約方法を解説します。
コスパが良いのはどれ? 暖房器具は目的に合わせて選ぼう
暖房器具は、全体を暖めたいのか足元のみかなど、使用目的を考えることが大切です。安さ重視で選ぶと、購入後に使い勝手が合わないと感じるかもしれません。
ここでは、電気・灯油・ガスを使用する暖房器具とそれぞれの特徴を紹介します。暖房器具を選ぶ際の参考にしてください。
電気を使用する暖房器具
電気を使用する暖房器具の種類と特徴は以下の通りです。
エアコン
エアコンは、リビングなど広い部屋全体を暖めるのに適しています。運転を開始してから設定温度に達するまでの電気使用量は1時間に約30円程度が目安ですが、温度を保っているときの電気代はこれほどかかりません。
火災などの心配が少ないですが、エアコン運転中は室内が乾燥しやすく、フィルターの手入れが必要です。購入費用や設置工事が必要になるため、初期費用が高く導入しづらいデメリットがあります。
電気ストーブ
電気ストーブは、足元など狭い範囲を素早く暖めるのに適しています。軽量タイプのものが多く、比較的安い価格で購入しやすいでしょう。電気ストーブは1時間約27円の電気代がかかることや、うっかり熱源を触ると火傷の危険があるため使用時は注意が必要です。
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは、コンパクトサイズのものが多く、目的に合わせて移動しやすいのがメリットです。1時間約15~32円の電気代がかかりますが、スイッチを入れてすぐに温風が出るため、トイレや脱衣所などの冷えが気になる場所だけに使用することもできます。
オイルヒーター
オイルヒーターは、本体から熱を発生させることで部屋全体を暖めていきます。温風が出ないので乾燥しにくく、安全に使えるのがメリットです。1時間約15~40円の電気代で、部屋の広さによって部屋全体を暖めるまで時間がかかるデメリットもあります。
こたつ
こたつの電気代は1時間約2~4円程度で、身体を暖めながらテーブルとして使うこともできます。コンパクトタイプや椅子に座って使用できるタイプのものもあり、一人暮らしでも取り入れやすい暖房器具です。
パネルヒーター
パネルヒーターは、薄型で設置しやすく、温風を出さないので安全に使用できます。電気代は1時間約13~27円ですが暖房性能は高くないため、足元などの部分的に使用するとよいでしょう。
ホットカーペット
ホットカーペットは足元を暖めることができますが、部屋全体が冷える冬は他の暖房器具と併用する必要があるでしょう。1時間約6~9円の電気代が目安です。
電気毛布・電気ひざ掛け
電気毛布は布団の中やひざ掛けとして、足元や身体を暖めるときに使用します。電気代は1時間1円程度なので、一人暮らしの人にもおすすめの暖房器具です。
灯油を使用する暖房器具
灯油を使用する暖房器具と特徴を紹介します。暖房性能が高いメリットがありますが、定期的に灯油代がかかり使用時には換気が必要です。
石油ストーブ
石油ストーブは電気代がかからず災害時にも使用できます。火傷や火災など、使用する際は注意が必要です。
石油ファンヒーター
石油ファンヒーターの電気代は低く、最新のものなら1時間2円程度です。部屋全体を暖められるため、メインの暖房器具としても使えます。
ガスを使用する暖房器具
ガスを使用する暖房器具にガスファンヒーターがあります。素早く温風が出て部屋全体が暖まり、灯油の購入やタンクに入れる作業がないのがメリットです。
電気代は1時間約11円かかり、ガス代は都市ガスかプロパンガスかによって変わります。設置場所によってはガス栓の工事が必要です。
暖房器具を選ぶポイント
暖房器具を選ぶポイントを紹介します。
安全性で選ぶ
火災や火傷の心配がないものを選べば安心して使えます。本体が転倒した際の安全機能が付いているかもチェックして選びましょう。
省エネ性・電気代の安さで選ぶ
暖房器具の光熱費を節約したい場合は、省エネ性能が高いものや省エネ機能が付いたものを選ぶとよいでしょう。
機能で選ぶ
温度調節やタイマー機能などが付いた暖房器具もおすすめです。電源の消し忘れを防いだり、電気使用量を節約したりできます。
デザインで選ぶ
デザイン性の高い暖房器具も増えています。インテリアの一部になるおしゃれな暖房器具を探してみるのも楽しいのではないでしょうか。
使用する部屋で選ぶ
リビングなど広い部屋を暖めたい場合は、全体を暖められる暖房性能の高いものがおすすめです。寝室で使用するなら、安全性が高く運転音が気にならないオイルヒーターや、布団の中を暖められる電気毛布がよいでしょう。
暖房器具の光熱費を節約するには
暖房器具を効率よく使用すれば、光熱費の節約につながります。以下を参考に、節約方法を試してみてください。
こまめに手入れをする
暖房器具のフィルターに付いたホコリはこまめに手入れしましょう。暖房性が低くなり、臭いや空気汚れの原因にもなります。
エアコンは停止せず温度調節を利用する
エアコンは、運転開始から設定温度に達するまでに最も電気を消費します。電源は入れたまま、設定温度を下げて使用するほうが電気代を節約できますよ。
カーテンを活用する
暖房で効率よく部屋を暖めるために、カーテンを活用するのもおすすめです。冷気の影響を受けやすい窓をカーテンで塞ぐことで、暖房の空気が外へ逃げにくくなります。
スリッパ・ルームシューズを履く
暖房を使用しても足先の冷えが気になる場合が多いのではないでしょうか。寒い冬は暖房器具だけでなく、スリッパやルームシューズで床冷え対策も行いましょう。
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寒い冬は、目的に合う暖房器具で節約も心がけながら快適に過ごしたいですね。
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